SETSLIDERセットスライダー関数

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スライダー(トラックバー、スクロールバー)の値を設定します。

構文
  1. Boolean = SETSLIDER( ID, 値, 番号 )
引数
ID (Integer)必須
Windowを識別するID
値 (Integer)必須
設定する値
番号 (Integer = 1)省略可
左上からのコントロールの順番(1から指定)
戻り値
TRUE
正常
FALSE
処理不能

使い方

UWSCのヘルプファイルを開き、中央の位置までスクロールします。GETSLIDER関数でスクロールバーの最大値(SLD_MAX)を取得し、その値を2で割ることで、中間の位置を取得しています。

UWSC
DIM ID = EXEC("notepad")
DROPFILE(ID, "C:\Program Files (x86)\UWSC\", "Readme.txt")
SLEEP(0.500)

SETSLIDER(ID, GETSLIDER(ID, 1, SLD_MAX)/2, 1)

UWSCのヘルプファイルを開き、最下部まで1スクロールずつしていきます。Page Downをクリックするのと同じ動作をします。

UWSC
DIM path = "C:\Program Files (x86)\UWSC\Readme.txt"

DIM FSO = CREATEOLEOBJ("Scripting.FileSystemObject")
DIM folderspec = FSO.GetParentFolderName(path)
DIM filename = FSO.GetFileName(path)

DIM ID = EXEC("notepad")
DROPFILE(ID, folderspec, filename)
SLEEP(0.500)

DIM position = GETSLIDER(ID, 1, SLD_POS)
DIM page = GETSLIDER(ID, 1, SLD_PAGE)
DIM end = GETSLIDER(ID, 1, SLD_MAX)

REPEAT
	SETSLIDER(ID, position + page, 1)
	position = GETSLIDER(ID, 1, SLD_POS)
	SLEEP(1.000)
UNTIL position + page >= end

プログラム実行例

パソコンの音量を上げる

パソコンの音量を上げます。Windows2000以降のOSの場合は仮想キーの操作で音量を上げ、Windows 2000より前のOSの場合はボリューム調整ツールを操作することで音量を上げます。

UWSC
IFB KINDOFOS() >= 12 THEN
	KBD(VK_VOLUME_UP)
ELSE
	ID = EXEC("SNDVOL32.exe /t")
	SETSLIDER(ID, GETSLIDER(ID, 1) - 10)
ENDIF
解説

パソコンの音量を下げる

パソコンの音量を下げます。Windows2000以降のOSの場合は仮想キーの操作で音量を下げ、Windows 2000より前のOSの場合はボリューム調整ツールを操作することで音量を下げます。

UWSC
IFB KINDOFOS() >= 12
	KBD(VK_VOLUME_DOWN)
ELSE
	ID = EXEC("SNDVOL32.exe /t")
	SETSLIDER(ID, GETSLIDER(ID, 1) + 10)
ENDIF
解説

ペイントを開いてズームを最小値に設定する

UWSC
DIM ID = EXEC("mspaint")

PRINT GETSLIDER(ID, SLD_POS)
PRINT SETSLIDER(ID, 0)

ペイントで設定できるズーム倍率を取得

UWSC
DIM ID = EXEC("mspaint")

SETSLIDER(ID, 0, 0)
PRINT GETSTR(ID, 2, STR_STATIC)

REPEAT
	CLKITEM(ID, "拡大", CLK_BTN)
	PRINT GETSTR(ID, 2, STR_STATIC)
UNTIL GETSLIDER(ID, 0, SLD_POS) = 100

CTRLWIN(ID, CLOSE2)
結果
プレーンテキスト
12.50%
25%
50%
100%
200%
300%
400%
500%
600%
700%
800%
解説

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IDTOHND関数 (スクリプト関数)
引数に指定したIDをハンドル値に変換して返します。ハンドル値をIDに変換するにはHNDTOID関数を使います。